真っ白な砂浜と、ターコイズブルーの海
そして、咲き乱れる南国特有のヴィヴィッドな花たち
八重山諸島で出会うあらゆる風景は、見るものすべてを虜にする美しさがある。
しかし、本当に美しいのは、そこに棲む希少な生物の命の営みそのものだ。
今回の遠征地は、石垣島。過去に西表に行く際2度行ったことはあるが、フィールドに出るのは初。石垣島は市中心部にはビジネスホテルやレンタカー屋がそろっており、西表島に比べると低予算で行きやすい。また、西表よりも道路が内陸部まで通っている分、山間部やジャングル内にアクセスしやすい、などの理由から、西表の驚異的な自然に未練を残しつつも、今回は石垣オンリー4泊5日の遠征となった。4泊だが、初日は行くだけ、最終日は帰るだけとし、中3日を思う存分石垣を満喫する計画とした。
今回も一人旅。理由としては、他の人とは休みや都合、経済事情が合わないというのもあるが、何より、南国の美しい海をよそに、汗まみれになって、すべてが腐りそうな湿度の高いジャングルで地べたをはいずるモノたちを追いかけるのに付き合う人もそういないということもある。しかし、自由度は最強。
旅立ちの朝に、スネークフックを以前のデジハンの際になくしてしまった僕のために、Godspeedさんがスネークフックをくださるとのことで会うことになった。
これがそのスネークフック。短いがその分軽量で扱いやすく、さらに柄とグリップ部分の接合がしっかりしているので、簡単に壊れそうも無い作りがしっかりしていそうな代物だ。
ちょうど、ドラクエで冒険の出発のときに、王様が世界を救う勇者に剣を授けるように・・・笑。
まあドラクエの王様は、一国の王で財力もあり、そして世界を救うことを勇者に託すわりに、「どうのつるぎ」とか、最も弱く安い武器しかくれないドケチなんで、それに例えたら失礼かも^^;
この作りの丈夫なスネークフックなら、ドラクエの武器でいえば「破邪の剣」くらいの価値・威力はありそうかな?。
というわけで、このフックの名前は「破蛇の剣」で決まり!!
Godspeedさんとお茶と軽食をし、いよいよ旅立ち。彼は昨年度もフィールド経験少ないと言いながらも、初めていくフィールドでも大量の蛇を発見・捕獲した、カンと行動力の持ち主なので、
もし、フックだけでなく彼自身もついてきてくれれば文字どおり「鬼に金棒」。しかしご多忙なので、またいつかご一緒できる日があればと思う。
羽田空港。3月の西表遠征のときは、強風で飛行機が大幅な遅れを出して、一日目が丸つぶれになった苦い経験がある。
今回こそは、無事に飛んで欲しいと願う。
また、旅で一番ワクワクするのは、この羽田空港での待ち時間。
今日は行くだけの日なのでデジハンはやらないが、腹ごしらえはしっかりと。
羽田を出発し2時間半で那覇。それから1時間弱で石垣に・・・
もうすぐ石垣空港。窓から宮古島が見える。
石垣空港。
もう3度目なので、ここに来ると、ただいま~といいたくなるような、懐かしい気持ちになる。
レンタカーはマツダ・デミオ。これから5日間よろしく
いつもレンタカーは白かグレーが多かったので、青はちょっと嬉しい。
しかし、このレンタカー屋特有なのか石垣特有なのかわからないが、韓国・ヒュンダイ自動車の車が多かった。
ヒュンダイ世界ではバカ売れしているものの日本では売れずに撤退したとか以前聞いたけど、
なぜヒュンダイが多いのだろう。
デミオ号に乗って、いよいよデジハン出発!
しかし、このときはもうすでに夜8時を過ぎていた。夜はナイトフィールドができるのだが、
実は、今回の旅は事前の下調べをまったく行っていなかったので、夜だとどこに行けばよいのかわからない・・・ましてや
初の石垣フィールド。
暗いが、適当に走っていると、田んぼらしきものがあったので行ってみた。すると
出ました。オオヒキガエル。実は僕はオオヒキに会うのは今回初めて。
いまや特定外来生物として嫌われ者のカエルだけど、僕はこの勇ましい顔が昔から好きだった。
たしか高校生の時、千石正一先生の書いた飼育本(黒いレオパ表紙の、ガボンアダーの飼育までのっている
今改めて読むと別の意味で面白い本)にオオヒキの飼育も載っていて、その写真がかっこよく、
また「慣らせば皿に置いた肉片でも食べるようにはなる」とか書いてあって、
生き餌確保に苦労していた当時(コオロギが、店によっては一匹50円とかザラだった)
とても魅力的なカエルに思えた。
オオヒキガエルと名はついているものの、アズマヒキやニホンヒキとたいして大きさは変わらない。
原産地だと、大きくなるらしいが・・・。
しかし凶悪なまでに大きな耳線がカッコいい!
そして、おどろいたのが、「オオヒキガエルってこんなにすばやいの??」ってこと。
ジャンプ力も結構あり、連続ジャンプであっという間に茂みに隠れてしまう。
内地のヒキガエルがカメのようにのろいため驚きだった。
ヒキガエルを素手で捕まえようとして逃げられたのなんて初めて。
ボボボボと連続して鳴く。雨でもないのに、道路などにうじゃうじゃ出てきている。
これは一年中、こんな状態なのだろうか?
池にはオオヒキのオタマもたくさんいる。やはりこれだけの量がいるのは問題だよなあ。
抱接している個体。
稲の切り株に抱きつき恍惚の表情を浮かべているもてない?オス。
♂として、やはりこうはありたくないなあと思う。
同じ池にいたヤエヤマイシガメ。
陸にあげると、こいつも結構意外とすばやい。
八重山の生き物は、全体的にすばやい気がする。
水田か、その近くの用水路にいる。
数は、いるところには結構な数がいるよう。
夜になると、たくさん集まってくる。
カメが身近に棲んでいる環境っていいですね!内地でも公園などにいるが、東京周辺では
公園のようなところ以外で、田んぼなどで見ることはあまりない。
餌を探すヤエイシ。
ナイトフィールドは続けられるが、夜ではどこを探したらいいのかわからない。
次の日は、島全体の環境や地形を把握するドライブをしようと思い、ホテルへと戻った。
Unknown
おぉぉぉぉ
ついに来ましたね石垣遠征
待ってましたー(*´艸`*)
やはり晴れているとキレイですね~。
いろんな生き物に出会えるといいですね
アイフィンアイフィン
楽しみにしてます
Unknown
王様扱いされてるGodspeedです。^^;
ドラクエじゃなくて、古代ギリシャ神話や伝統的なファンタジーの世界では比較的王様は勇者に旅の支度として立派なものを与えているよ。
まあ、大概旅の途中で盗まれたり、落としたりするもんだけど・・・(爆笑)
さて、わたしの勇者は今回、石垣で何に出会い、どんな経験値を積んできたか楽しみにしておりました。
オオヒキってのは、顔つきが凛々しいなぁ。こんなに違うものか。
身体もシャープで、これでは素早いってのもうなづける。
背イボの数も尋常じゃないね。昔の知り合いでケチミという女性の顔を思い出した。
丁度、こんな皮膚してた。
ヤエヤマイシは、正面顔が出来過ぎているから(スマイル党のマック赤坂か?)好きではないけど、飼っていくと面白い(丈夫で)かもしれない。
勇者は、久しぶり会ったらウェイト上げてたから、少し減量するように。(苦笑)
マリモさん
マリモさんに続き、自分も石垣遠征に行ってきたであります!川平湾は、前に石垣に行ったときは曇りがちでそこまで綺麗ではなかったけど、今回は見事に晴れて、観光ガイドブックに載っているようなのと同じ風景を、肉眼で見ることができて感激でしたよ!
今回は暑過ぎて、疲れてカメラも望遠とかあまり持ち歩かなかったので撮りのがしも多かったですが、色々と出会えましたよ!
アイフィンは、くぼ地に水のたまった場所にオタマがいて、それがたくさんある無精卵らしきものを食っていたので、おそらくアイフィンだと思うのですが・・・。すでに子ガエルになっているのもいたのですが、それでもちょっと判別がきわどい感じで。
リュウキュウカジカだったらショック・・・。いずれアップするので見てくださいね!
Godspeedさん
あの日はありがとうございました!さみしい一人旅だったもので、スネークフックとともに勇気もいただきましたよ!
ドラクエも、神話などで王様が勇者に武器などを与えるのに触発されて、昔の定番RPGのおきまりの出発シーンだったのですね。まあゲームバランスのため、最初しょぼい武器しかあげられないのはわかっていますけどね笑
今回の旅では、もちろんはぐれメタル級の経験値を持つイワサキワモンベニヘビ等の珍蛇にも会えなかったし、普通種中心ではありますが、まだ何度も八重山いったことのない僕にとっては、すべてが新鮮ですね!
オオヒキは、こちらだとアカガエルやトウキョウダルマと同じくらいすばやかったですね。あの巨大でたいしたものです。ロードキル個体も多かったですね。まるで、第64代横綱の負け姿のような死に様で。
しかし、このいぼいぼが、いい味だしているんですよね~。まあ自分の顔がこんなだったらちょっときついけど^^;
ヤエイシは、イシガメとはついているけれど、雰囲気は素朴さもないし、あまり人気の出るタイプではないですね。
どちらかというと、種は遠いけれどヌマヨコクビとか、そっち系の雰囲気な気がします。まるっこい顔といい、特徴の無い甲羅といい、丈夫さといい。ゆえに、飼っていると飽きてしまいそうな気が^^;
ただ、丹念に飼って慣らせば、非常に可愛いでしょうけどね。
さて、以前より無駄な肉もついてしまい、その重量は、少なくともレンズ3本分くらいはありそう。。。フィールドでは、いかに必要なアイテムを完璧にそろえ、それでいて荷物を最小限にとどめることが大事ですが、自分の場合はまず腹の肉がムダなアイテムのようです^^;
遭難時には多少のエネルギーにはなるか?笑
Unknown
お帰りなさい!
羨ましすぎる石垣遠征から無事帰っていらして、本当に羨まし・・・、お帰りなさいw
今後の記事UPにとても期待しておりますが、今日はその手に煌く「破蛇の剣」について質問をば♪
私も通販サイトで見て、一本手に入れようと思っていたんですが、問題はサイズです。
今まで自分で使った事がないので、目安が分からなくて・・・。
藪から引っ張り出すのには、90cmオーバー位あった方がイイかなぁ?なんて思っていたんですが、モンリヴェールさんの愛剣のサイズは如何ほどですか?
くろたまナイトさん
石垣はすばらしかったですよ!八重山は過去2回行きましたが、いずれも西表。石垣までいったら、やはり西表まで足を伸ばしたいなと思いますからね。ただ石垣は色々と便利だし安上がりだし、西表ほどの圧倒的な感じはないけれど、熱帯のマングローブなどを味わうことはできますし、いいですね!
破蛇の剣に関してですが、僕が今回もらったのは45cmで、リュックにもぎりぎりはいるサイズであるし、軽量だし、また短いので、例えば石をひっくりかえすときなどに柄の部分がしなったりしないので、とても使いやすかったです。
日本本土で蛇をとっている分には、短いので良いかなと個人的には思います。破蛇の剣が本当の力を発揮するときは、やはり対毒蛇戦ですが、マムシの射程では、45cmでも十分ですからね。
これがホンハブ相手ともなれば、90cmでも怖い・・・てなことになるのでしょうけど。
フックは僕は蛇相手というより、色々なものをつつくときに使ったり、今回の石垣だとキノボリトカゲをはたき落としたりにも使いました。
なので、僕は短い剣を愛好しますかね~。ツヴァイハンダーよりも、グラディウス派って感じですね笑
ただ、平均的には60~90cmまでくらいがちょうどよいのですかね。
ちなみにスネークトングも持っていますが、これはたとえば鎌首をもたげて静止している毒蛇をとるならいいけど、逃げ行く蛇を捕らえるには不向きですね。実際、ほとんど使ってません^^;
お帰りなさい
海が綺麗でいいなーと思いました。
生き物は居たんだね^^
野鳥のは間に合ったの?
エビ
ただいま!無事帰ってきたよ。
海は、日本百景だかに入っている川平湾で、絵葉書やカレンダーに写っている風景がまさに目の前にある感じで大変綺麗だった。ここにきたのは2年ぶりくらいだったけれど前回は曇っていてあまり綺麗ではなかったので、今回はすばらしかったよ。
野鳥長靴は、おそらく僕が石垣についたころに、家に届いたらしい^^;;;
おかげで今、うちは長靴だらけになってしまった。まあ消耗品だから、いくつあってもいいけどね!