久米島 -天然記念物・クメトカゲモドキを求めて-

久米島の概要

本記事では、7月20日~25日にかけて滞在した、沖縄県久米島の紹介をしたい。

久米島の自然

久米島は沖縄本島の西約100kmにある、面積約60平方キロメートル、標高が最大で310mの島。

中央部には自然豊かな白瀬川やラムサール条約に登録された湿地を携える宇江城岳一帯の森が、南西部にはアーラ林道一帯の森が広がる。

爬虫類

クメトカゲモドキ

今回の主目的の一つ。主にだるま山周辺の林道や道路脇でかなりの数が見られた。

その可愛らしくも精悍な写真映えする姿に、皆つい撮影に夢中になってしまう。

私は、2015年に本島でクロイワトカゲモドキを、2016年に渡嘉敷島でマダラトカゲモドキを初めて見たので、毎年、新しいGoniに出会える幸せを噛みしめる。

しかし同時に、マダラトカゲモドキは、渡嘉敷島産は新亜種ケラマトカゲモドキ(Goniurosaurus kuroiwae sengokui)と、渡名喜島産のマダラトカゲモドキ(Goniurosaurus kuroiwae orientalis)に亜種が分かれてしまうので少々残念ではあった。しかしその分クメトカゲモドキの観察に、たっぷりと時間を取るができた。

ミナミヤモリ

ミナミヤモリ

オキナワヤモリ

ヘリグロヒメトカゲ

他の島と比べても、久米島ではかなり頻繁にヘリグロヒメトカゲによく遭遇した。また、大型で肥えた個体が多かった。

オキナワトカゲ

オキナワキノボリトカゲ

ハブ

だるま山園地内の池の石垣で遭遇。夜の探索で、石垣を乗り越えて池に行こうとしたところ、足をかけたすぐ横の穴の中にハブが鎮座しているのを見つけ、身の毛がよだった。やはり何度会っても、ハブの恐怖には慣れないものだ。といいつつも、恐怖よりも、ハブの全身を拝みたいという好奇心が勝り、昨年本島のハブ研究所で購入した、1.2mのリーチを持つスネークトングで、穴から引きずり出した。

残念ながら、久米島タイプのハブではなかったが、今回の旅ではヘビに恵まれなかったので、最終日の夜に「島の王者」にお目にかかれただけでも幸運であった。

ガラスヒバア

アーラ林道を抜けて広がるサトウキビ畑の中にやや広めの水場があり、夜になったら何かいそうだと目星をつけて来てみたら、集水ますのグレーチング蓋の上にいる姿を発見。すぐに逃げられる体勢でありながら栗原さんが素早く捕獲した。ピンクがかった個体で、これが個体差なのか久米島に多いタイプなのかはわかないが、華奢なヒバアに薄桃色の体色で、なかなか美しい個体であった。

リュウキュウアオヘビ

ブラーミニメクラヘビ

ブラーミニメクラヘビ
ブラーミニメクラヘビ

※写真には撮れなかったが、道路上を横切るアカマタにも遭遇した。

リュウキュウヤマガメ

リュウキュウヤマガメ
リュウキュウヤマガメ

今回の旅では降雨が無く、全体的に乾燥していたので出会えないかと思われたヤマガメに、2個体出会えた。うち1個体は、公道に面した意外な場所で会うことができた。

カエル

リュウキュウカジカガエル

シロアゴガエル

ウシガエル

タイワンオオムカデ

久米島では、20cmクラスの大型のタイワンオオムカデに、かなり頻繁に遭遇する。

クメトカゲモドキと同じ場所に多数生息しており、クメトカゲモドキの大半を占める自切個体は、こいつのしわざなのでは?と想像すると、ムカデがちょっと憎らしく思えてもくるが、そう思いつつも、ムカデがクメトカゲモドキを捕食する決定的シーンも、ちょっと期待しつつ…。

アブラゼミが捕食されているシーンには2回も遭い、それはそれでなかなかの光景であった。

もう一種類、ノコバゼムカデも見つけた。小型だが青いボディが美しいムカデだった。

クメジマカブトムシ

見た目は小型で角の非常に小さなカブトムシで、知らなければ気にもとめないような虫だが、初日に寄った「久米島ホタル館」(生き物の資料館)の職員さんから、クメジマカブトムシは希少との話を聞いていたので、捕獲し寄贈したところ、大変喜ばれた。

降雨が全くなく両爬的にはあまり条件はよくなかったものの、多くの種類に会えて大変楽しいフィールドを満喫できた。今回出会えなかったハイや久米島タイプのハブ、そして幻のキクザトサワヘビなど、楽しみをまだまだ残しつつ、久米島を後にした。またいつか訪れたい魅力的な島であった。

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