渡嘉敷島の水田地帯

南西諸島のフィールドは、総じて渓流沿いの林道がメインとなります。
本土では重要なフィールドである水田も、沖縄では限られた場所にしかありません。

かつて、僕が初めて沖縄フィールドを訪れた時、水田地帯の少なさゆえどこから攻めて良いのか困惑したものです。

昔、沖縄において水田は今よりもずっと多く存在していました。
しかし昭和30年代に起こった砂糖の価格上昇に伴い、稲作農家がサトウキビ農家に転向したことや、さらにその後の本土復帰までの間、外国から安い米が大量に入ってきたことなどが影響して、水田は減少していきました。

米作りに適した温暖な地域である沖縄に水田が少ないのは意外な気がするのですが、そのような背景があるのです。

目次(クリックで各項目にとびます)

水田の多い渡嘉敷島

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しかし、ここ渡嘉敷島は、島の面積は小さいながらも、商店や役場がある島の中心地・渡嘉敷地区に、広い水田地帯があります。

渡嘉敷島は、島全体的が森林に覆われており水量が豊富なので、稲作には適しています。
それゆえ、沖縄の離島では珍しく今も盛んに稲作が行われているのでしょう。

水田の生き物

水田地帯を歩くと、多種多様な生き物が見られます。
渓流沿いの林道だけではない沖縄、渡嘉敷島。

渓流環境と湿地環境が隣接してコンパクトに収まっているところが、
渡嘉敷島フィールドの魅力でもあります。

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タカブシギ

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サナエトンボ科の一種

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テナガエビ

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オカヤドカリ

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シリケンイモリ

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ヌマガエル

3件のコメント

渡嘉敷っていうと、アノ小さなビートたけしみたいな元ボクサーしか思い浮かばないけど、調べてみたら彼は渡嘉敷島出身ではなかった…。
記事を見てると、小さくまとまった地形にふさわしい、素朴な生き物が多いように見受けられるが、このあとホンハブなんかも出てくるんだろ?
ナミヘビ系ではスジオなんかも生息してんの?
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トカゲモドキに関する前項のコメントの話。
東アジアを中心に分布している地表性ヤモリの仲間であるキョクトウトカゲモドキ属で、ハイナントカゲモドキとかカットバトカゲモドキとかはかなり前から人気で、国内マニアも多い。
そして、ご存知のようにクロイワもマダラも同じくキョクトウトカゲモドキ属(通称ゴニ=Goniurosaurus属)で、琉球固有のゴニだよね。
しかし、彼らは国内法で触れることさえ厳禁の天然記念物指定されているにも関わらず、不法に持ちだされた欧米では普通にCB化されて普通に販売されているんだよ。
そして、やはり我が国本土にもね、そのEUCBだか現地採取のベビーだかクロイワとか入荷してんのよ。
持ち出させたのが、指定前なのか後なのかわからんがね。
法律だけ作って特に保護らしい保護政策をしない日本にも問題あるのかもしれんけどね。
クロイワにしろマダラにしろ生息数はどんな感じ?
レオパなんかCB化が進み過ぎて野生の原型が失われ本当にオモチャみたいなんだけど、あのレオパでさえワイルドはかっこいいんだから、野生ゴニたちもさぞかっこいいんだろな。
地域固有種でひっそりと生きているのであれば、我々人間はもういい加減に互いの領域を守らないとね。

>Godspeedさん
トカちゃんとして活躍していたあの人ですよね。僕にとっては風雲たけし城のイメージが強いです。渡嘉敷という苗字はたまにいますが、この島が由来の名前なのかもしれないですね。沖縄系の苗字はエキゾチックで、なんか憧れはありますね。
フィールドのメインディッシュはこの後ですね(笑)。この後に記述予定ではありますが、日本本土や先島諸島では花形のひとつの大型になるElaphe属が、この中琉球ではいないんですよね。その穴埋め的に巨大化したDinodon属アカマタがいるんだと思います。先島諸島は、スジオ氏がいるから先島マダラは大きくもないですしね。ホンハブも、ハブ属では巨大ですが、あれもElapheがいない穴埋めでアカマタとの中琉球ヘビ界での覇権を争ってるのかもしれません、実際お互い蛇食性で、食い合っているようですし。外来種台湾スジオの殴りこみで、三つ巴の勢力戦がおこったりして。
同サイズだとどちらが強いのでしょうね??やはりヘビ殺しのプロ、アカマタ有利なのでしょうか。
トカゲモドキは、そういうことだったんですか。確かに海外でクロイワトカゲモドキ系がCB化されてるってのは、何かで読んだことがある気がします。アジアの同属トカゲモドキなら、雰囲気は似ているでしょうし、国産がだめならそちらを好むマニアは多そうです。ポピュラーなトカゲモドキたちは、乾燥系が多いですが、独特の姿からは、なんとなくジャングル環境で飼育したい気がしますし。葉の陰から顔を出しているなんて、最高のシーンでしょうからね。

クロイワやマダラトカゲモドキについては、生息数は図鑑などには激減したとありますし、環境省レッドリスト1B類だったりするので、生息数は少ないと思いますが、僕がフィールドを歩いた限りでは、まあそこそこ出会えるので、いる場所にはいると思います。たぶん生息地そのものがなくなったりして、限定的になってきているということかなと思います。本島のクロイワは広範囲に生息しているので、レッドリスト的にも下位になりますが、小島のはちょっとした環境変化や外来種で、あっという間に絶滅してしまう恐れはありますよね。
レオパもハムスター的にブリードされた個体は丸っこくすっかり野生の刃は感じられないですが、一方で、爬虫類が家畜化というかペット化されていく様が面白くも感じられます。10代の頃はノーマルカラーのレオパばかり見まして、その後ハイイエローが高価に売られてて、今やありとあらゆるパターンが、近所のペットショップに売られますよね。最近、爬虫類飼育ホビーからは離れてしまっているのでトレンドにはうといですが。
ニシアフリカトカゲモドキが、以前よりすこし影をひそめた気がするのですが・・・。昔は準レオパ的な存在だった気が。一方で、種類忘れましたがほかの買いやすいトカゲモドキも近所では安く販売されることが多くなりました。