ミヤマクワガタ採集の解説(東京奥多摩の採集記録を中心に)。

ミヤマクワガタ(東京都奥多摩町 7月17日)

ミヤマクワガタの詳しい採集方法は以下のページをご覧ください!

ミヤマクワガタはどこにいけば採れる?

東京在住の私は、ミヤマクワガタを採集する時は、いつも東京都奥多摩町に行きます。

奥多摩町は東京の西端にある自治体で、ほとんどが山という自然豊かな町です。ミヤマクワガタは漢字で「深山鍬形」と書く通り、ノコギリクワガタ等に比べ標高の高い場所に棲んでいます。

ミヤマクワガタが採集できる場所

東京では、上記の自治体の300~500mほどの低山~山地に多く棲息しています。

樹液の出る木を見つけるのも良いですが、ミヤマクワガタの生息地から離れているところに棲んでいる人は、ポイントを探すために日々通うのも、なかなか難しいでしょう。

そこで、灯火を狙いましょう。ミヤマクワガタの生息地にある灯火をひとつひとつ見ていくと、飛んできてひっくりかえってもがいているミヤマクワガタに出会う

時期は?

地域にもよりますが、6~8月が活動期です。樹液酒場を争い「競合」するカブトムシに比べると、発生が早めで、カブトムシの最盛期に入ると樹液はカブトムシに押されて少なくなるようです。

灯火採集は梅雨明け直後が最盛期でねらい目なのですが、もう一つ私のおススメは、梅雨の晴れ間の気温が上がった日の夜

最盛期の梅雨明け頃といえば、ちょうど小学生も夏休みに入り、お父さんが子供と一緒に採集しに来るので、採集者側も「競合」状態になってしまいます。なので、梅雨の時期から採集を始めた方が良いです。

梅雨時期は曇っていて肌寒い日もあり、多くの人が感覚的にクワガタが採れる気がしないでしょう。子供が夏休みに入り、ミンミンゼミの声を聴くと、カブトムシやクワガタ獲りに行きたくなるものです。人間心理を読み、先手必勝で、ミヤマクワガタをゲットしましょう!

満月の日はクワガタが採れない?

満月の日は、月が明るいので、クワガタが灯火にあまり来ないと言われています。しかし私は満月の夜(7月17日)、奥多摩の一つのポイントで簡単に2匹採集しています。

採集時間帯に、月が山に隠れているようなポイントなら、満月の日でも十分採集可能です。月の満ち欠けは、時期や気温、天候に比べると、優先度の低い条件と考えています。

スマホアプリの植生図を使おう

スマホアプリで、植生図を見られるスマホアプリなどをダウンロードしておくと便利です。クヌギ・コナラ・ミズナラなどミヤマクワガタが集まる木の群生している地域の灯火を狙いましょう。

私は主にスーパー地形というスマホアプリを使用しています(無料)。ios(iPhone)もアンドロイドもあります。このアプリで、地図を「植生図マップ」に切り替え、クヌギやコナラ、ミズナラの森林を探しましょう。

スーパー地形

スギばかりあるところではクワガタはあまり採れないので避けましょう。

灯火採集でも、ライトは必須

森の中に入らない灯火採集で、持ち物は最低、虫かごとライトだけあれば十分です。特にライトは、灯火の近くにある木や植え込みにクワガタがいる場合があるので必須です。

amazon等で、数千円程度でハンディライト・ヘッドライトが売っていますので、それでも十分です。

しかし最近、ありえないくらい明るいライトが各社から登場しまして、価格はそれなりにするのですが、その明るさのレベルが並ではないんです。ライトをつけると目の前が昼になる、というレベル。自動車のヘッドライトに勝るくらいの明るさ、といいましょうか。

クワガタ獲りにオーバースペック?かと思いきや、目の前を昼のような明るさにしてしまうので、木の葉につかまるクワガタや側溝に落ちているクワガタなど、目立たない場所にいるものを圧倒的に見つけやすくなります。

この手のライトは、直線的に超強力なビームのようなライトを放出するもの、広範囲を明るくするもの、それらの中間、と、いくつか光のパターンがあります。

クワガタ採集だと、広範囲を照らしつつも、中央の光が協力な、以下の「THRUNITE TN36」 がおすすめです。電池が普通の単三ではなく、特殊な大きさのものですが、以下のリンクの消費は電池と充電器がセットになっているので、こちらを買うと良いでしょう。

このライトを使ってしまうと、もう3000円程度のLEDライトなんてとても使えなくなってしまうほど良いです。