12月27日、房総丘陵フィールド。
今年最後のデジハンフロンティア。
フィールド仲間かつ職場の上司との、毎年恒例となっている房総攻め。
目的は、シジミチョウ等の集団越冬なのだが、目的はゆるく、この時期に攻められるフィールドは限られているので、温暖な照葉樹林帯の房総というわけ。
地元の東京西部を出発し、アクアラインを通って房総半島へ。
都会から、トンネルを通って一気に農村の広がる房総に抜けるアクアラインを通ると、
異世界にワープしたような気分。
長いトンネルを抜けるとそこはド田舎であった。
海ほたるで、腹ごしらえのアサリ丼を食べ、アクアラインを抜け、房総フィールドへ。
装備は、
NikonD750+トキナーの魚眼ズームに、
NikonD7000+105mmマクロ。
サブ機として、CASIO EX ZR510
35mm換算150mm相当の望遠域を持つマクロで解像感の高い画像を獲りつつ、間合いをつめ、超接近戦のフィッシュアイで、生息環境も取り込んだ画像を獲る。
D750はFX機で、トキナー魚眼はDX用なので、広角域ではケラレてしまうのだが、望遠域では問題なく使用できる。
D750のチルト液晶と、接近戦超広角の魚眼は相性がいい(地ベタの生物など)
コンデジのZR510は、環境などを記録するため。
第一フィールド。マテバシイの茂る森。
目的はオオキンカメムシの集団越冬。
昨年来たときよりも、木がかなり伐採されている。
大丈夫か?
との心配をよそに、オオキンカメムシ発見!
南方系のこの昆虫は、本州でも南部に多く見られる虫で、僕の地元ではお目にかかれない。大きさはカナブン並もあり、この派手な色彩。
冬でも青々と葉をつける照葉樹林に覆われた森にこのような生き物が住む房総は、この時期に、少しだけ南方フィールドの雰囲気が味わえる場所。
ムラサキツバメ。
マテバシイなどが幼虫の食樹となる。近畿以西にいた蝶だが東に進出して近年では東京でも見られるようになっている。しかし集団越冬が見られるのは、照葉樹林が広がるような場所。
関東の冬は寒く、越冬していても多くは冬を乗り越えられず死んでしまうそうだ。
羽を開いた♀。
こちらは♂。濃紺が美しいものの、♀の方が鮮やかで、知らない人が見ると、雌雄逆に見えるかもしれない。
羽を広げて体温を高めます。完全に温まると飛び回って、なかなか撮れない。
こんな時期にアザミ。さすが南関東。
照葉樹林フィールドはここで終わりにし、午後は別のフィールドへ。
その前に、「道の港」と銘打っているこのまるたけで昼食。
あおさラーメン。こういうところのラーメンははずれも多いが、
細麺にあおさの磯の香りで、なかなかウマい。
第二フィールドは、海。
砂浜と岩場を歩いたが特に生き物はいなかったので、魚を狙って海辺に集まる鳥たちを狙う。
Nikon D90+SIGMA150-500mm
昨年の房総丘陵フィールドの際に、AFがいかれてしまって、眠っていたが、1万円程度で修理可能なので復活させた。
初めての一眼レフD90と、それとほぼ同時に買った150-500mm。もともと、超望遠としては最も安価だし、またいずれも少しガタがきているが、南西諸島遠征では天然記念物級の鳥たちを撮って来た古参の相棒。
ノスリ。トビに似ているが、白っぽいのですぐわかる。また、トビと違ってよく羽ばたいて飛んでいる。
コガモ
トビ。川や農地で見かけるトビは警戒心が強くすぐ逃げてしまい、とまっている姿もあまり見かけないが、海のトビは人が近づいても逃げない。10mくらいまで近づける。
トビの飛翔。
カモメ。
カワセミ。
海でカワセミを見たのは初めて。磯で魚を狙っていたりとか、少々違和感のある光景。
チョウゲンボウ。これは海ではなく、農地にいまいした。写真では見づらいが、バッタを捕まえて、この後食べていました。
帰り道。
ド田舎からあっという間に大都会へ。
やあ。今年最後のコメント。
房総はたまにドライブに行ったり、仕事で数日泊まったりしたけど、なんだかここらと違う環境なんだね。
初めて知ったよ。
この時期に都内で蝶はたまに見かけるが、甲虫は嘘だろ!って思った。
しかもかなり南方系の色だね。
そういえば動物カメラマンの福田幸宏って知ってる?
彼は知り合いの友達で、わたしも一度会ってんだけど、動物写真家ほどハードなもんはないね。
待つというのがどんなに大変なことか知らされる。
ただそこに行って見つけて撮るだけではなく、糞や巣穴など手がかりになるものを探してベストなアングルに待機しながら、何日も気配を消しながら待つんだからね。ま、動物によるけど。
猿とかは群れ探して追いながら撮れば良いけど、神経質な鳥は難しいよね。
話変わって、夏日に行ったハイキングに参加する予定だった女性の一人(あだ名:鳥好きのトリコ)は年末に丹頂鶴を観に北海道行ってるよ。
ほんと、好きな人は好きだよね。
丹頂鶴だけを追ってるプロカメラマンもいるくらいだし。
オアナーザさん
房総は樹種がこちらの雑木林とは違って照葉樹林なので真冬でもブロッコリーみたいな木がモコモコ生えた山なんですよね。子どもの頃はよく千葉はいったのですが、全く気にしておらず、最近になってからですね。たぶん湘南とかの方も同じとは思いますが。
画像の「アザミ」は、後で気づいたのですがよく見るとアリがいるんですよね。もちろんアブラムシもいるでしょう。たいして遠くない房総で、こうも違うのはオドロキです。
福田さんという方は以前オアナーザさんにお話で伺いましたね。写真家の世界は詳しくはないのですが、モデルさんなどをうつすならコミュ力、マスコミ系なら行動力とか、写真以外の能力が必要なのでしょうね。中でも動物は、まず見つけることが大変で、そこから撮影も成功するかわからないし、数ヶ月、数年クラスの撮影になってしまうから、人相手の仕事とはワケが違うでしょう。
鳥は趣味の世界でも、待つのが基本ですしね。機材も最低でも100万はかけないといけないですし、重すぎるし、大変な世界だなあと思います。
今はデジタルの時代で、アマチュアが高い機材で、(プラス定年オヤジの時間の力で、)プロ並の写真をバンバンとるから、プロも大変という話を、プロが言ってるのを聞いたことがあります。紙媒体ではなく、色々なブログやHPでも簡単に写真が見れる時代ですしね。
鳥は好きな人はほんと好きですね。ですが、動物園にいくと、鳥のところにはダレも集まらないのが常なので、それ以外の人からは鳥は、みんな同じような姿であまり興味ないって感じかもしれません(笑)。
来年は、今度印旛沼でカミツキ征伐?行きましょうね!
>霧島緑さん
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします!
この時期はフィールドも休みの時期ですし、その中で出会うとどの生き物も嬉しいものですね!
本来はルーミスが目的ですもんね。でも、明確な目的がなくても、毎回なんかしら不思議なものに出会えていますね。
サザエは別の海で採れたものだったんですね。それでもやはり海だから海産物を多少高くても買いたくなりますよね。
しかし、あの干物は正解でした!お土産にしたのですが、よろこんでもらえたようで。
ヘタな甘い菓子などをあげてもあまり喜ばれないので、干物はお土産としていいなあと思いました。
1月になりいよいよ冬本番、って感じですが、もう来月の後半には、アカガエルが鳴きキタテハが舞う時期ですもんね。冬に見れる生き物を追うと、休みの時期はほとんどないですね。