ミヤマクワガタを奥多摩湖で採集。大型個体に大興奮!

参考記事:

ミヤマクワガタ採集の方法について知りたい方は、こちらの記事をご覧ください!

ミヤマクワガタの採集方法について徹底解説をした記事です。ぜひご覧ください。

以下の記事は採集日記です

奥多摩・ミヤマクワガタ採集プロジェクト 発足

生き物採集仲間から、

「区部に住む方む友人が、お子さんと一緒に、ミヤマクワガタを捕まえに行きたいとのことだけど、東京周辺の山を色々探したけれど全然見つからなくて困っている。協力できないか」

と、私に相談がありました。

ミヤマクワガタの採集ポイントは、東京都奥多摩で、いくつか知っているので、案内してあげることにしました。

採集予定日は7月20日。関東各地で夜から大雨が予想されており、条件は良くなかったのですが、次週も天気が怪しいとのことで、強行したのです。

奥多摩湖周りの街灯にはそれなりに集まるが…

奥多摩の中でも、親子連れが夜歩いても危険の少ない奥多摩湖を採集地にチョイス。

「カブトムシ、クワガタが最も集まる街灯」は、駐車場に停めて奥多摩湖をぐるりと回って結構かないとなりません。

しかしなんと、その街灯が消えていたのです。湖周りでは、その場所以外は集まりがイマイチなので、完全な無駄足になってしまいました。

とっておきの秘蔵街灯ポイントを案内

次のポイントに望みを託します。奥多摩湖から少し離れた街灯です。

そこは、私のとっておきの場所で、おそらくあまり他の採集者に知られていないポイント。前に訪れた時には、大型のゾウムシや、大型の蛾も見られ、明らかに近くに樹液ポイントがありそうな、集まりのよい街灯です。

しかし、行ってみると、今日は天候や気温の条件が悪いのか、蛾の数も少ない。割と遭遇率の高いカブトムシすらもおらず、不安がよぎります。

大型甲虫が飛来!!ミヤマクワガタか?!

しばらく街灯の下で待っていると「ブーン」と羽音を立て、何か大型の甲虫が飛んできた。

ミヤマか?!メンバーは期待に胸を膨らませ、はたき落とします。

しかし、それは残念ながら、メスカブトムシでした。一同はがっかり。

ただ、とりあえず大型甲虫が飛ぶ日であることに、少し安堵もしました。

メンバーは、街灯近くの木をひとつひとつ注意深くライトを照らして、街灯に飛んできて木につかまる個体がいるのでは、と探すことにしました。

ついに、ミヤマクワガタが!!!?

そして、私が葉っぱの影を見ていたら、なにやら黄土色の物体が…。良く見ると、

ミヤマクワガタだ!!

メンバー全員大興奮…。高い位置にいるのであせって獲ろうとすると、落としてしまいます(木の下は谷底)。

はたき役と受け役でそれぞれが網を使い、うまくミヤマを網にいれたのです。

都会人には憧れの、野生のミヤマクワガタ!!

奥多摩湖のミヤマクワガタ
ミヤマクワガタ

憧れのミヤマゲット!特に、野生のミヤマクワガタに見慣れていない区部の方とそのお子さんは大興奮でした。

彼らは、少し前に秩父に入ってミヤマクワガタを求めてたが、♀しか手に入らなかったとのことで、野生の♂ミヤマを獲るのは初めてとのこと。

親子参加者は大喜びで、持ち帰ることとなった。大きさは70㎜ほどの、立派な個体。

気温・天候条件も悪く、2つの街灯ポイントだけで、時間も1時間程度でミヤマをゲットできたのは、かなりラッキーでした。

子供に夢を与える、ミヤマクワガタ

今回捕まえたミヤマクワガタ、こんなに立派な姿をしているが寿命は短く、飼育して楽しめるのはせいぜい一ヶ月でしょう。

しかし、子供にとっての一ヶ月…。

毎日、自由な夏休みの一ヶ月は、日々バタバタとしている大人の一ヶ月なんかよりも、はるかに長く、またとても濃いもの。

帰りの車では、興奮で鼻血まで出していたとのこと。

たっぷりと時間のある夏休みにミヤマクワガタと存分に遊んで、存分に眺めて、存分に友達に自慢して、最高の夏休みを過ごしてもらいたいと思いました。

きっと夏休みが終わり、小学校が始まる頃には、寿命の短いミヤマクワガタは、ケースの隅に転がって、息絶えるでしょう。

「楽しかった夏休みはもう終わり。9月から学校がんばろう。さようなら…」。

クワガタの亡骸は、子供たちにそう語りかけ、気持ちをリセットしてくれるのかもしれません。